株式会社マツウラセイキ
製造業
2026.03.09
製造業(精密機械部品製造業)
株式会社マツウラセイキ
村上市
事業内容
精密機械加工、板金加工、ばね・コイル製造、ユニット組立などによる産業機器・医療機器向け部品の製造
従業員数
80名(2026年3月2日時点)

取締役工場長
菅原 浩さん(右)
製造課 グループリーダー
松本 麻弥さん(左)
きっかけと対応
- 主要取引先からの環境配慮の働きかけ
- 2006年にエコアクション21を取得し、環境に関するデータの管理と見直しや改善のしくみを整備
- 照明のLED化や省エネ設備への更新など、環境配慮型の設備投資を段階的に実施
- 主要取引先からの脱炭素化に向けた対応の要請
- 2024年にSBT認定を取得し、2030年までにCO2排出量を40%削減(2022年基準)する目標を設定
- ろう付け等の工程で使用するLPガスをカーボンオフセットLPガスへ切り替え
- 老朽化していた工場の変圧器を環境配慮型へ更新し、電力の使用を効率化
- 主要取引先の協力会社のネットワークを通じた情報共有と、同業他社との連携
- 目標達成に向けて脱炭素の取組を社内で運用する必要性
- 部署横断の環境委員会を設置し、目標達成に向けた取組の運用と現場への展開を実施
- 委員会メンバーを2年ごとに交代し、全社で取り組む体制と知識の共有を継続
- 委員会から社内広報誌「あおぞら」を毎年発行し、取組内容の共有と意識醸成を推進
- 従業員主導の情報収集と社内共有の定着により、ボトムアップによる改善提案を継続
取組の成果
- 取組の実施により、CO2排出量を2025年時点で2022年から約20%削減できた。
- 変圧器の更新やLED化により電力効率が改善し、電気料金が高止まりする中でもコストを抑制できた。
- 生産量が拡大する中でも、効率改善によりエネルギーコストの増加を抑えられた。
- 環境委員会や広報誌を通じて社内の省エネ意識が向上し、活動が定着した。
- 展示会等での取組の発信により、外部からの評価や企業イメージの向上に寄与した。
課題
- SBTで定めた目標の達成に向け、CO2排出量の残り20%の削減が課題となっている。グリーン電力など追加策を検討している。
- 太陽光発電の導入は検討したが、建屋の老朽化や積雪・日照条件などにより、難しい状況である。
- エコアクション21やSBTに関する取組は、時間を要し、運用の負担が増えている。
- 設備更新や取組の実施にはコストがかかる上に、導入可否の判断や具体的な検討には専門的な知見が必要となる。そのため、金融機関や業界団体、電力会社に相談し、補助金の活用も含めて検討や改善につなげている。
将来
- 設備更新と燃料の転換の検討を継続し、エネルギー効率の向上を図っていきたい。
- 今後、Scope3に該当する材料由来のCO2排出量への対応が求められるため、必要なデータの整理と算定方法の検討を進めたい。
- 環境分野に加え、労働環境や倫理面など、企業の総合的な取組を評価する国際的な仕組みである「エコバディス」の取得を目指したい。また、ISO 14001 はエコバディスの多くの評価項目をカバーし、取得済みのISO 9001と統合的に運用できることから、認証取得を検討している。
- 目標達成に向けて、環境委員会と社内広報を軸に、社内教育と取組の運用体制のさらなる定着を図っていきたい。
取組事例